メニューは、乾燥ワカメで作ったわかめご飯、鶏と鱈のつくね、ツナ缶と切り干し大根で作った煮物、兵庫県の郷土汁 ばち汁(そうめんを入れた汁物)、牛乳です。

阪神淡路大震災が起きたのは、今から30年前の今日です。凍えるような朝のことでした。6434人が亡くなり、住居や建物、高速道路が被害にあい、ライフラインも止まってしまいました。

そんな中、地域に避難所が作られ、住民だけでなく、遠くからもボランティアが集い、助け合いました。避難所で気が付いたことは「非常時こそ、栄養をしっかり取る必要がある」ということ。上手にツナ缶を使ったり、乾燥ワカメをご飯に混ぜたり、保存のきく切り干し大根を食べたり、保存食で栄養をとる工夫がされました。そして、兵庫県はそうめんの産地。一家に常にそうめんがある家庭が多く、持ち寄って、汁物に入れたそうです。

兵庫県のそうめん入りの汁物「ばち汁」は、避難所の皆さんの体だけでなく、心の栄養にもなったそうです。非常時に、どんな食材でどんな炊き出しができるか。命にかかわる問題です。考えましょう。